スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

自動車メーカとレース (その4)

(その1)(その2)(その3)

ガソリンエンジンという内燃機関自体が
かなり枯れた技術ですよね。

高回転下の短時間で、ガソリンを気化してシリンダ内に誘導し
均一に、無駄無く燃焼させて
燃焼後のガスを追い出す。
書くのは簡単ですが、熱、潤滑、駆動ロスの低減、軽量化
剛性、流体、材料、電子制御、などなど
実現するためにしなければならない事は沢山あります。

これらが高次元で融合、協調してこその
3リッターV8エンジンで、20,000rpm、800ps
600km以上のレースディスタンスを走る
というエンジンができます。

シャシーも空力も同様です。
カーボンモノコックの成形技術は職人技だし
空力追求のために、50%風洞を持つチームだってあります。
これらは、枯れた技術というより
職人技や経験がモノを言う感じですね。

最近はシミュレーション技術も向上してます。
実際のマシンをポストリグに載せて、
サーキットの高低、凹凸などを再現し、
応力解析やサスペンションチューニングを行う事ができたり
風洞実験前にCFDで流体シミュレーションをしておくなど
応用に際限がありません。

WRCだって、外身は市販車っぽいですが
中身は別物です。
古くは4WDシステム自体の実験場になりましたが
ターボのミスファイアリングシステムとか
セミオートマなんて、常識になっちゃいました。
さてさて、ここまで来て気づきましたか。

今やレースは技術開発する場ではなく
開発された技術を注ぎ込む世界になっているんです。

昔は「走る実験場」なんて言われて
技術開発の場という側面もあったのですが
この10年くらいで上記のように状況が逆転しだしました。

これにはレースがレースであるが故の
理由があると思います。
それはレギュレーションです。

レースは一定のルールに乗らないといけません。
激しい技術開発とそれにかかるコストを削減しつつ
デッドヒートなレースを演出するために
様々な技術的制約が設けられています。
このために先進的な装置、技術の投入は制限され
結果としてレギュレーションで規定されない部分や
レースの外で他チームを上回る必要が出てきたんです。

投入できる技術も制限され、枯れてきても
なお他のチームから半歩前に行くためには
何百、何千万円もかかるようになってしまった。

これでは、すでに技術開発の場としてのレースは
名ばかりでしかありません。
技術的に意義があるとするならば
レースでしか得られない、経験や教育という面に
なるでしょうか。

どうやら今のご時世、
自動車メーカはレースをする意味がなさそうです。
ま、勝てればアピールするでしょうけど。

Comment

ちなみに、タイヤには
まだまだ未知の領域が沢山あります。
ブリヂストン、ピレリ、頑張れ。
  • 2008/12/20 02:29
  • たねち
  • URL
  • Edit
Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。