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大日本人だよ!

内容に触れたいのでしばらく書きませんでしたが
封切り当日、大日本人を観に行きました。

非常にメッセージ性の強い映画で、とても面白いです。
フランス人に受けるのが何となく分かります。
表面的な表現や絵面だけをストレートにとるような
思慮の足りない人は見るべきではありません。
そこら辺のリテラシがあり、分別がつくなら
子供でも見てもいいと思います。

前半30分くらいは淡々としていて強弱が無く
つまらなく感じるところもあるのですが
ここで主人公、大佐藤の立ち位置や背景が語られるので
ちゃんと観ておかないと、映画後半が単なる
シュールな笑い映画になってしまいます。

笑いを期待して行った方は、秋葉原に出現する
海原はるか師匠で最初に笑えるんじゃないでしょうか。
映画全般の笑いについては、松本本人も言ってましたが
面白いかつまらないか、二分する笑いです。
結構シュールですし、暴力的な表現もあるので
真面目すぎる人には楽しめないでしょう。
大佐藤は、「少し古いが今でもみんなが共有できるはず」の
日本人像を表現していると思います。
四代目である祖父の面倒を見てる大佐藤に対して
「老人ホームがあるから、面倒見なくてもいいじゃない」
と言われたことに対する
「そういうわけにはいかない。世話になったし」という返し。
欧米社会のようになってしまった今の日本に対する違和感と反発心。
家業とか伝統といったものに固執し
新しいものや考え方を受け入れようとしない頑固さを持っています。

一方、そのような大佐藤を「ウザイ」とか「おかしい」と感じる
世間、嫁、マネージャー達。
彼らは「今時」のリベラルで、個人主義的、刹那的な人達で
大佐藤とは考え方そのものに温度差があります。
そうではないと大佐藤が信じている実娘ですらも
嫁の影響を受けて(別居しているため、片親同然のためか)
父親や彼の仕事に対しての情は持っていません。
童ノ獣を倒したときなどは、逆に追悼集会を起されて批判されてしまう。
劇中の表現こそ、お笑いでラップされてますが
今の日本をギュッと濃縮したような感じです。

こんな状態ですから、強い敵には大佐藤だけで立ち向かえません。
最強の獣に対して、四代目も駆けつけますがすぐやられてしまいます。
日本の社会が崩れようとしているその時に
家族も、世間も、伝統(四代目)も助けになりません。
その時助けてくれたのは、アメリカです。

圧倒的な物量と情け容赦ない攻撃
そして、その押し付けがましい援助に大佐藤は出る幕がありません。
とどめの攻撃に「ぜひ」と言われて参加したものの
居ても居なくても良かった上に
「かっこが良くなかった」と批判される始末。
それでもヘコヘコ頭を下げて、言いたい事も言えないまま
劇終了。

この最後の戦いのシーンは、それまでのCGではなく
街のミニチュアを使った実写です。
それだけに笑いと攻撃(リンチ同然)のエグさは申し分なし。
敵のパンツを破くシーンなんて
米軍の捕虜収容所でのスキャンダルを彷彿とさせます。

日本への強烈な皮肉とニヒリズム
アメリカへのおちょくりいっぱいの映画です。
笑えるかどうかだけでなく、どう感じるかも
一つのポイントのような気がします。

Comment

エレガードではじめに笑いましたね小生は誰も笑わなかったですが、こういう映画は真剣に見るほど面白いと思いますね私は放送シーンは板尾さんだけでよかったと思うんですが、あと彼の日頃からの反米、弱腰日本外交に対する批判とかがカップルできてる客にわかるかどうか、 赤のところはかなり笑ったんですが反応イマイチでしたね
> すり身 さま
自分も、独りで笑ってる所ばっかりで
他の人とポイントが違うなぁと感じいる映画となりました(^-^
わざわざコメントまでありがとうございました、この映画の感想を見たくてあちこち見回ってたんですがどうにもズレた見解が多かったんで…、佐藤優氏は私も実は興味もってまして著書を持っておりませす、彼のような人がもう少し表に出ればいいのですが
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